歌舞伎俳優の尾上菊之助改め8代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め6代目尾上菊之助の襲名披露公演「團菊祭五月大歌舞伎」(27日千秋楽)が2日11時に開演した。
昼の部は、菊五郎が同級生の盟友である市川團十郎と「勧進帳」に出演。
夜の部では「口上」で菊五郎、菊之助が襲名披露のあいさつを述べ、同座する先輩俳優らから祝福の言葉が送られる。音羽屋のお家芸である「弁天娘女男白浪」の「浜松屋見世先」では菊五郎が弁天小僧菊之助役。「稲瀬川勢揃い」では菊之助が弁天小僧、坂東亀三郎が忠信利平、中村梅枝が赤星十三郎、尾上眞秀が南郷力丸、市川新之助が日本右衛門を演じる。
8代目菊五郎の父・7代目菊五郎も引き続き同じ名跡を名乗り続けるため、史上初の「2人菊五郎」としても注目されている。
◆8代目尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)本名・寺嶋和康。1977年8月1日、東京都生まれ。47歳。7代目尾上菊五郎、富司純子夫妻の長男。姉は寺島しのぶ。84年2月歌舞伎座「絵本牛若丸」で6代目尾上丑之助を名乗り初舞台。