◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(2日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
第1ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため、サスペンデッドとなった。23組69人がホールアウトできていない。
横殴りの雨風が吹く中、小林夢は半袖姿で18ホールを回った。中断を告げるホーンが鳴る直前に18番のティーショットを放ち、競技を完走。「この雨の中、アンダーパーで回れたことがうれしい。3アンダーで終われて良かった」と安心した表情を見せた。7番で8メートルのバーディーパットを沈めるなど、グリーン上が好調で好発進につながった。
2週前のKKT杯バンテリンレディスは最終日終盤まで首位に並びながら3差3位で、悔し泣き。優勝は、ともに国内男子ツアー最多94勝の尾崎将司(78)に師事する佐久間だった。「チャンスが来ると思っている。あまり引きずっていない」と気持ちを切り替えた。
試合のなかった前週は、タケノコ掘りに挑戦した。さいたま市の自宅から車で3分の農園で「片手じゃ持てない」大きさのタケノコを100個収穫し、気分転換した。
次は自分が師匠へ吉報を届ける番だ。「喜んでくれるプレーができたら。残り2日も全力で頑張りたい」。伸び盛りの21歳が流れに乗り、初優勝をつかみ取る。(富張 萌黄)
◆主なジャンボ門下生の女子プロ 原英莉花は15年に知人の紹介で弟子入り。18年7月にプロテストに合格し20、23年の日本女子オープンなどツアー5勝。17年に開設された「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生となったのが、佐久間朱莉と西郷真央。
◆小林 夢果(こばやし・ゆめか)2003年9月1日、埼玉県生まれ。21歳。大宮中央高卒。8歳でゴルフを始める。21年にプロテスト合格。23年11月の下部ツアー「京都レディース」で優勝。昨季はポイントランク35位で初シードを獲得。