大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けて元大関の十両・御嶽海(出羽海)が東京・足立区にある玉ノ井部屋に出稽古に訪れ16番。最初の手合わせでは東洋大の後輩である十両・羽出山(玉ノ井)の押しで起こされたが、下がらず。

逆に強い圧力で前に出て、押し出した。その後も十両・若ノ勝(常盤山)をタイミング良く突き落とすなど8勝。かつて大関同士でしのぎを削った湊川親方(元大関・貴景勝)も見守る中、存在感をみせ、「これから。まだまだやっていかないといけない」と手応えを口にした。

 前頭2枚目だった昨年名古屋場所から5場所連続負け越しで今場所は十両に転落した。元大関の十両転落は朝乃山(高砂、現幕下)以来。15年秋場所以来10年ぶりの十両で対戦経験のない力士も多い。2日の横綱審議委員会による稽古総見でも6番など精力的に稽古をこなすが「関係ない。自分の相撲を取るだけ」と前を向く。

 今場所は東十両筆頭で勝ち越せば幕内復帰が確実。ただ目標について問われると「これから決めていく。まだ1週間あるので見直したい」。

元大関は自信をみせていた。

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