◆陸上 静岡国際(3日、静岡・エコパスタジアム)

 男子200メートル決勝で、昨年のパリ五輪代表・飯塚翔太(ミズノ)が20秒49(追い風2・1メートル)で2位だった。「悪くない。

追い風参考で記録は良くないですが、着実に今日のベストは尽くせたかな」とうなずいた。同代表の鵜沢飛羽(JAL)が20秒05で優勝した。

 飯塚は地元・静岡のヒーローだ。スタンドからはひときわ大きな声援が送られ、「やっと本格的に(シーズンが)始まる。みんなも仕上がってきている」とはにかむ。レースについては「前半の0から100メートルは少し左右にガタガタしたりとか、スピードに乗り切れなかった。後半は切り替えてうまくできた」と冷静に振り返った。

 この日、20秒05をマークした鵜沢には「めちゃくちゃ刺激をもらいました」と飯塚。「彼が高校生の時に、初めて一緒に走りました。みんなの成長が見られることも、うれしい」と後輩の成長にも背中を押されながら、まだまだ記録を狙う33歳のベテランスプリンター。「7月までに東京世界選手権の参加標準記録と自己記録更新を目指していく。その気持ちを忘れずにやっていきます」と言葉に力を込めた。

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