大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で元大関・御嶽海(32)=出羽海=が10年ぶりの十両の土俵で出直しを図る。3日は東京・足立区にある玉ノ井部屋へ出稽古。

最初の一番では東洋大の後輩でもある十両・羽出山(25)=玉ノ井=に起こされたが、下がらずに前に出て、押し出した。かつて大関同士で競い合った湊川親方(元大関・貴景勝)も見守る中、計16番取って8勝。初日に向けて「まだまだやっていかないといけない」と言葉に力を込めた。

 左足の負傷の影響もあり、昨年名古屋から5場所連続で負け越し。15年秋場所以来の十両転落となった。対戦経験のない力士も多いが「関係ない。自分の相撲を取るだけ」と今後も出稽古を精力的に行う予定。今場所は東十両筆頭で、勝ち越せば1場所での幕内復帰が見えてくる。「(初日まで)まだ1週間ある」と闘志を秘めた。(山田 豊)

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