昨夏のパリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が4日、都内の講道館で全国少年大会合同錬成会に講師として参加し、子どもたちを指導した。この日は代名詞のともえ投げではなく、小外刈りを子どもたちに伝授した。

 直近の五輪金メダリストは金色のゼッケンを柔道着に付けることができるが、この日の背中には赤色のゼッケンが縫われていた。理由については「金ゼッケンの道着が、試合着の1着しかなくて。私は基本、試合着は試合の時しか着たくなくて…。今日着て、洗濯となると縮んだりすることもあるので。まだ次の試合に向けて一応、置いておきたいなと思っていて。練習着の金ゼッケンも欲しいなと思ってます」と説明した。

 パリ五輪後は、2月のグランドスラム(GS)バクー大会、4月の体重無差別の全日本女子選手権に出場。一方で自身の去就については熟考する考えも示している。この日も今後の国際大会出場の可能性を問われると「まだわからないです」と笑顔で流しつつ、「後で後悔しないように(金ゼッケンの柔道着は)試合着として置いておきます」と胸中は揺れ動いている様子だった。

編集部おすすめ