◆ラグビー リーグワン第17節 神戸47―29横浜(4日、秩父宮)

 レギュラーシーズン7位で上位6チームによるプレーオフ(PO)進出に挑んだ横浜は、同5位の神戸に29―47で黒星。勝ち点5獲得なら可能性を残したが、3季連続でのPOはならなかった。

今季限りでの引退を表明しているフランカー、嶋田直人は「すごく残念。今年はファイナルのステージに立とうと目標を決めてスタートしたので。目標を達成できなかったことは、すごく残念」と振り返った。

 14年にトップリーグ時代のキヤノンに入団し、今季第2節の神戸戦(24年12月29日)で生え抜き選手としては初の100キャップを獲得。181センチ、99キロと決して大きくない体ながら、チームをけん引してきた。「誰に聞いても、チームマン」と、この日ゲーム主将のフランカー、古川聖人。「今日も(途中出場で)入ってひたすら走る。頑張る、頑張らないという、そこをやりきるのが一番難しいところだと思うけど、シマさんはそこをやりきる選手。シマさんから学んで、日本人フランカーとして存在価値を見いだしていって、シマさんに負けないくらいチームへの愛、貢献できる選手になりたい」と熱く語った。

 現役で残すは今季最終節、BL東京戦(10日、秩父宮)。指揮官は「来週は嶋田がスタートだから、古川がリザーブです」と“予告先発”した。嶋田も「ありがたいですね。

最後、スタートで使ってもらえるというのは」と笑顔で応えた。キャリアも終盤に近づく中で「今も、来週で終わるのか、というのはあまりなくて。来週試合して、最後の最後、笛がなった時に終わりか、と思うんじゃないですかね」と、心境を明かした。

 チームはPO進出がなくなった一方、下位との入れ替え戦圏内でもない。「どうしても、ふわっとしまう可能性もある」と引き締める。「来週の試合の意味とか、価値を持たせるのは自分たち次第だと思うので。そういうところをもう一回伝えながら、最後みんなでイーグルスらしい試合をして。僕は引退するけど、僕以外にも離れる選手もいるので。僕は、あんまり前に出なくていいから。このメンバーでやるラストの試合。みんなで頑張りたい」と嶋田。指揮官は「勝てない時代を知っている選手。

みんなでハッピーな送り方をしたい」と、必勝を誓った。

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