将棋の第10期叡王戦が五番勝負第3局が4日、愛知・名古屋市の「か茂免」で行われ、先手の伊藤匠叡王が151手で斎藤慎太郎八段を破った。2勝1敗で、叡王位防衛に王手をかけた。

 戦型は相掛かり。共に互角だったが、伊藤は71手目で21分を使うと持ち時間を使い切り、1分将棋に。93手目で桂を跳ね、角銀の両取りをにらむと徐々に形勢が回復した。125手目に▲3五香を置くと、80手目以降1分将棋だった斎藤は59秒で次の手を指すなど終盤は苦戦した様子だった。

 伊藤は第9期、同い年の藤井聡太七冠から叡王位を奪取。次局で勝てば初めての防衛となる。第4局は26日、千葉・浦安市の「ハイアットリージェンシー東京ベイ」で行われる。

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