ノルディックスキー・ジャンプ男子で2022年北京五輪金メダルの小林陵侑(チームROY)が4日、都内で行われたレッドブル社がサポートするランニングイベント「Wings for Life World Run2025」に参加した。世界170か国で31万719人が一斉にスタートする大規模なイベントとなった。
東京会場は午後8時に1周、約1キロのコースのスタート位置についた。陵侑はシーズン中、「体が変わってしまうので」と強度の高いランニングメニューは取り入れていないが、この日は約40分で7周を走りきった。3月にシーズンを終え、現在はオフシーズンまっただ中だが、「夜に東京を走ったことはなかったから、すごく楽しかった。みんながめっちゃ速かった。(並走し)いい練習になりました。今日から(来季に向けたトレーニングが)始まりましたね」と笑顔で汗をぬぐった。
充実のオフシーズンを過ごす。4月末には柔道の全日本選手権を観戦した。体重無差別級で行われた同大会で、男子の軽量級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)は1回戦で体重の重い相手に一本勝ち。親交のある阿部の挑戦に熱視線を注いだ陵侑は「大きい相手に果敢に挑んでいく姿、格好良かった。いいものを見せてもらった」と刺激を受けた。
自身も26年ミラノ・コルティナ五輪の個人ノーマルヒルでは連覇が懸かる。