◆プロボクシング ▽フェザー級(57・1キロ以下)10回戦 〇中野幹士(4回1分58秒TKO)ペドロ・マルケス●(4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ)
【ラスベガス(米ネバダ州)4日(日本時間5日)=勝田成紀】東洋太平洋フェザー級王者でIBF世界同級8位の中野幹士(29)=帝拳=が米国デビュー戦を4回TKO勝利で飾った。
ダウン経験のなかった元WBO北米同級王者ペドロ・マルケス(30)=プエルトリコ=を5度も倒した。
ド派手な米国デビューを飾った中野は「こんなにうまくいくと思わなかった」と笑顔。何度ダウンを奪っても立ち上がってくるマルケスに対し「終わるかと思ったけど立ってきたんで、何で立つんだよと思いながらずっとやっていた」と笑わせた。米メディアから「パワーの秘訣は?」と聞かれると「お父さんとお母さんに感謝です」。「好きなアニメは?」の質問には「ドラゴンボール」と答えた。
「マノス・デ・アセロ(鉄の拳)」の異名を持つドパンチャーは、これで8試合連続KO勝利となり、戦績を13戦全勝12KOとした。世界ランクもIBF8位、WBA・WBC10位、WBO11位と4団体すべてで世界挑戦を伺う位置につける。
世界挑戦については「すぐ組まれてもいいように毎日頑張る」とコメント。取材後には5月24日に亀田和毅の挑戦を受けるIBF同級王者・アンジェロ・レオと対面。中野は「はじめまして」と頭を下げて握手を交わし、IBFベルトを掲げたレオを2ショット写真に納まった。