◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ決勝第2戦 サントリー 3(29―27、25―16、25―22)0 愛知(5日、千葉・ららアリーナ東京ベイ)

 2戦先勝制のチャンピオンシップ(CS)第2戦が行われ、レギュラーシーズン(RS)2位のサントリーが4位の愛知を3―0で下し、SVリーグ初代王者に輝いた。以下は、18得点を挙げ、CSのMVPを獲得した高橋藍(らん)の主な一問一答。

 ―試合を振り返って。

「まずはしっかり目標の優勝を成し遂げられてホッとしている。間違いなくサントリー全員で取った。今日の一勝もそう。成長しながらファイナルに合わせて、集大成が出せた。第1セット、しんどい場面があったけど、みんなを信じて戦い抜けた。一点にこだわったところが今日も出せた。それが勝利につながった。たくさんの人に支えられ、今日プレーできている。感謝の気持ち。今シーズンで一番いいバレーボールが出せた」

 ―満員の観客、最高の雰囲気で優勝。

「今シーズン初めて日本のリーグでプレーして、去年と比べることはできないけど、すごいお客さんの中でプレーできた。

サントリーも来場者数10万人を突破した。去年より盛り上がっていると聞く。ららアリーナ東京ベイは初めてプレーした。会場の雰囲気、盛り上がり、愛知さんのファン、サントリーのファンが一体感になって、プレーしている感覚があった。バレーボールが盛り上がってきていると感じる。サントリーだけでなく、他の試合を見ても、アウェーでも盛り上がりを感じる。初年度で運営も自分たちも探り探りでやっていたけど、いいもの、盛り上がりは出せた」

 ―初めての会場で両チームサーブミスが多かった。2セット目からアジャストしたが調整は。いろんなセッターとやってきたが、大宅真樹と組んで引き出された部分や発見は。

「サーブはもちろん、スケジュール的に一日あいて、前日練習ができなかった。アップと試合で調整、コントロールが必要かなと。サーブに苦しめられたけど、サーブを攻めて感覚を取っていくマインドでやっていた。

サーブミスが多い中で一点取り切るところまでできた。それが大きかった。1セット目落としていたら、2セット目難しかったと思う。いろんなセッターとやってきたけど、大宅選手のすごい部分は欲しい時にトスをくれる。倒れながらサーブレシーブしてても、欲しいと思うので、感覚として大宅選手が気づいてくれた。拮抗(きっこう)した場面もトスをくれる。どの場面でも欲しい時にトスをくれるセッター。そこに長けているセッターかなと思います」

 ―新リーグでチャンピオンは通過点。一つとった意味、現在地は。

「勝つことが目標、責任だった。アジアチャンピオンズリーグもある。しっかり日本で一番にならないと、世界一のチームは難しい。

世界一につながる場面でも、取れたのは大きい」

―長いシーズンで苦しかったこと、消化の仕方は。

「個人としては最初の入りで足首とか、いいコンディションで入れなかった。ストレスがあった。2か月たってないなかで、チーム作りで開幕戦を迎えた。ブルテオンに0―3で敗れた。最初は自信がなかったし、よくないスタートを切った。長いシーズンの中でチームを作っていくと落ち着きはあった。全員が信じて戦えた。自分もそう。コンディションを整えて、セッターの大宅選手と合わせて、レセプションのリベロとの関係性とか、コミュニケーションを考えてやっていた。中盤の天皇杯で優勝できたのが、節目で自信につながった。セミファイナルに向けて、ギアの上がり方は肌で感じた。

取るべきところで、勝たないと行けない試合で勝てたのが、集大成を出して、得られたところ」

 ―チーム、個人として世界一を目指すところで必要なものは。

「まずは世界一になるためにもっと求めないといけないのは、もっと一点にこだわる。2セット目は優位に進められたけど、バタつきは感じた。点を取れないところもあった。点差があったから良かったけど、競っている場面でやるとポイントにつながらない、負ける。一点の重みにこだわらないといけない。世界一を取るには重要。選手としては勝つこと、お客さんと一緒に戦うこと、バレーを盛り上げること。コート外ではファンとの交流とかやっていけることをやれた。運営も自分たちもどうしていいかわからないことはたくさんあった。ここはどうしたらいいとか、いらないとかもあった。みんなが一つずつ進めていくものかなと思う」

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