◆プロボクシング▽女子ミニマム級(47・6キロ以下)6回戦 〇四元志桜里(TKO 1回1分59秒)クンテラダー・クラサノウ●(6日・神戸市立中央体育館)

  昨夏インターハイ王者で、異例の現役女子高校生プロボクサーの四元志桜里(真正)がデビュー戦に臨み、クンテラダー・クラサノウ(タイ)に1回、わずか119秒でTKO勝ちした。

 ボクシングの強豪・日章学園(宮崎)3年の四元が、アマは引退し、B級(6回戦)でプロデビュー。

開始ゴングからしっかりガードを高く上げて相手の動きを見極めると、左ボディーブロー、左フックを次々と的中させた。主導権を握ると、最後はラウンド終了間際。右ストレートから一気に連打して、相手が背を向けたところで、レフェリーストップを呼び込んだ。

 勝ち名乗りを受けた18歳は両親と妹も見守る中、「デビュー戦で倒すこと(KO勝ち)ができてよかったです。私がもっと女子ボクシングを盛り上げていきます」と力強く誓い、観衆から大きな拍手を浴びた。

 プロ通算成績は四元が1勝(1KO)、クンテラダーが8勝(3KO)5敗。

 ◆四元 志桜里(よつもと・しおり)2007年4月13日、鹿児島・霧島市生まれ。18歳。小学1年時に地元で空手を始め、全国大会5連覇や世界大会優勝を経験。牧之原中1年時に東京五輪聖火ランナーを務める。2年時に日章学園中へ転校し、ボクシング転向。バンタム級で同高1年時に全国選抜大会優勝、2年時にインターハイ優勝。

今年1月、プロのB級ライセンス取得。身長154センチ、右ボクサーファイター。家族は両親と妹。

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