大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で初の綱取りに挑む大関・大の里(二所ノ関)が6日、茨城・阿見町の部屋で朝稽古。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と10番続けて相撲を取った。
2人で相撲を取るのは昨年11月の九州場所前以来だという。師匠得意の左四つで組み合っても、大の里が右上手からの寄りで制する場面もあった。春場所の優勝決定戦がヒントになったそうで「だいぶ浅く取って、相手の動きを封じ込められるようになった」と自信を深めていた。
半年ぶりに師匠と胸を合わせ「身が引き締まった。仕切り、そんきょの段階から親方独特の空気感がある。最初の一、二番はそれをつかむのが難しいなと感じた。盗まれているものがあるというか、感じるものがあった。力だけではなくて、そこが違うな」と改めて綱ののすごみを実感した様子だった。
大の里は先月28日の番付発表後から数日間、体調不良で稽古できなかったが、本来の馬力を取り戻しつつある。二所ノ関親方は「ばっちりだと思う。