中村部屋が6日、東京・墨田区の部屋で大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)へ向けて稽古を行った。
昨年6月の部屋創設時から稽古の2部制、1日3食など従来の指導方針にとらわれない“脱・伝統稽古”を実践。
独自の稽古について師匠の中村親方(元関脇・嘉風)は「一つは本場所が近いので、ケガ防止で当たるということを回避するため。『相手にはたかせる相撲を取るように』とよく言われるが、それは前に圧力がかかっている証拠。はたかれた時に、はたきを回避するためにどうすればいいのかという稽古をした。相撲を取る稽古の中で、『わざわざはたかせて、いつはたくのだろう。はたきを警戒すれば押されるし』ということがわかる。はたきにスポットを当てた稽古」と説明した。
ケガ防止については他競技からもヒントを得たといい「相撲筋を鍛える稽古でもある。ボクシングであれば、シャドーボクシングやマススパーなどをやる。衝撃がないケガのリスクを抑えた稽古で負荷をかけることをやる」と語った。新十両の宮乃風も「疲れました」と体には十分負荷がかかっている様子だった。