2020年末から活動を休止している「嵐」が、来年5月末に解散することを6日、有料ファンクラブサイトで発表した。個人でも活動休止中だったリーダーの大野智(44)を始め、櫻井翔(43)、相葉雅紀(42)、二宮和也(41)、松本潤(41)が、約4年半ぶりにそろって顔を出して動画に登場。

5人の口から「活動終了」が伝えられた。来春には全国ツアーを行うことも発表。ファンに直接感謝を伝えるラストツアーで「嵐」の幕を閉じる。

 午後6時10分。ファンクラブサイトを通じた動画で、約4年半ぶりに、5人が並んだ。20年末の活動休止以前と同じように明るく、柔らかな雰囲気。相葉が「ファンの皆さんに直接感謝の思いを伝えるために、再び5人で集まり、嵐として来年の春頃に予定しているコンサートツアー開催に向けて動き始めます」と切り出し、櫻井が「このツアーをもちまして、嵐としての活動を終了いたします」と解散を電撃発表した。

 関係者によると、活動休止中も、5人の絆は変わらなかったという。ことあるごとにメンバー同士で食事を重ね、テレビ番組などでも共演。21年9月には、相葉と櫻井が結婚を同時発表。同11月には映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」の舞台あいさつで、大野を除いた4人が共演した。

 23年10月に事務所の問題で社名が変更された後、二宮と松本が独立した。

二宮が昨年1月の本紙インタビューで明かした通り、その時点から5人の会話の内容が「『あの頃、楽しかったよね』と懐古メインの話題」から「『自分たちには、今何ができるのか』という現在進行形」に変化した。昨年1月に、5人連名で能登半島地震の被災地に義援金6750万円を送り、同4月には5人で「株式会社嵐」を設立した。「これまで以上に主体的に行動したい」と、結成25周年を迎えた同9月15日に特設サイトを開設し、同11月3日のデビュー記念日には、5人の声と手元が映った動画が公開されていた。

 様々な可能性を踏まえて議論を重ねてきたが、全員が40代となりそれぞれが俳優業やMC業など多岐にわたる分野で活動し、事務所も異なる。大野も活動休止中で、継続的に活動を再開させるという結論には至らなかったが、活動休止中も支えてくれたファンに感謝を届けたい思いは5人共通だった。大野は「もう一度集まって、嵐としてのコンサートを行い、コロナによって叶えられなかった、ファンの皆さんに“直接感謝を伝える”“直接パフォーマンスを見てもらう”ということをもって、5人での活動を終了する」と説明した。

 ツアーの具体的な日時や場所は未定で、決まり次第改めて発表される予定。ファンに直接感謝を伝えるため、止まっていた5人の歩みが再び動き出し、嵐のクライマックスへと向かう。

 ◆嵐(あらし) 1999年に結成され、同9月に米ハワイ・ホノルル沖のクルーズ客船でデビュー会見。同11月3日、シングル「A・RA・SHI」でCDデビュー。2008年にグループ初の国立競技場ライブを開催、10年には同所で4日間連続公演。20年12月31日をもってグループ活動を休止。

24年3月にはメンバー5人のマネジメント、肖像権や著作権の管理などを目的に「株式会社嵐」を設立。弁護士で映画製作会社「スターサンズ」の四宮隆史氏が代表取締役を務める。「STARTO ENTERTAINMENT」とはグループエージェント契約。

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