昨年6月に乳がんのため亡くなった歌手の門倉有希さん(享年50)が、一周忌を迎える6月6日にデジタルシングル「ラナンキュラス ―Acoustic RememVer.―」をリリースすることが7日、発表された。

 同曲は門倉さんが生前、最後にリリースしたシングル「幸せの分かれ道」のカップリング曲。

1年前、音楽プロデューサーshungo.氏から、アレンジを変更してアコースティックバージョンとしてプレゼントされた。

 病気と闘う全ての人たちへの激励の思いが込められており、ひとりの女性として、この世を去る瞬間まで添い遂げた伴侶とのストーリーを描いた楽曲。ギタリスト・西海孝が奏でる切なくも優しいギターの音色が、楽曲に新たな息吹を与えている。

 門倉有希音楽事務所の代表取締役で、夫の金田大氏は「詩の内容は、門倉有希の人生そのものです。病気などでつらい時期もありましたが、家族、関係者、ファンの皆さんへの感謝の気持ち、がんや病気と闘う全ての方々に生きる希望、元気になっていただきたいという激励(になれば)」と願った。

 金田氏はこの春、満開の桜を見て「昨年、桜を見て笑顔になっていた彼女を走馬灯のように思い出しました」と懐古。「この曲を少しでも多くの方に聴いていただき、基礎疾患などで大変な思いをされている方の励みになり、ご家族がどのように支えるか伝われば幸いです」とコメントした。

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