ワタナベエンターテインメントから、新世代ダンス&ボーカルボーイズグループ「SEVENIC」(セブニック)が誕生した。昨年12月に育成グループから選抜された5人は今月14日にファーストシングル「Turn it up」を発売する。

いよいよデビュー日を目前に控えた5人が、デビューへの思い、憧れの先輩、メンバーの意外な一面、これからの目標など、フレッシュな今を語り尽くした。(瀬戸 花音)

 取材前から止まらないおしゃべりに5人の仲の良さが垣間見えた。リク(23)は「メンバーが決まって、お互い人と人としてぶつかれるようになった。メンバー同士の理解が深まって、とても居心地がいいなと思います」と柔らかにほほ笑んだ。

 グループ名「SEVENIC」には、「7つの大陸を繋(つな)ぐ唯一無二の音楽で世界を躍らせる」という思いが込められている。5人は、昨年12月に同事務所のダンス&ボーカル育成プロジェクト内13人グループ「DBSing」から選抜メンバーとして選ばれた。

 デビューが決まった日についてオオジュ(18)は「デビューメンバーとして自分の名前が呼ばれたのは、目からビームが出るくらいありえへんことで、不思議な感覚だった」と独特の表現で語る。ケンタ(16)は「これから先、自分の人生を、SEVENICのメンバーとして生きていくことが決まった日。自分の人生が決まった決定的瞬間が今なんだなと思いながら、デビュー発表を聞いていましたし、覚悟が決まった瞬間でした」と振り返った。

 芸能界という輝く舞台の上を目指した理由は5人5色だ。リクは「小さい頃からSMAPさんや嵐さんのDVDを見て育ってきた」。オオジュは「世界中に自分の才能がどこまで通用するか試したくて…」と控えめな声色で力強い言葉を並べ、ショウ(19)は「昨年、占いに行ったら占い師さんに『芸能界に向いている』って言われて」と意外な動機を明かした。

 いよいよ、デビューは目前だ。デビューシングル「Turn it up」では力強いビートとエネルギッシュなメロディーに乗せて、自分らしく生きることの大切さを歌っている。ショウは「自分たちも歌って踊ってて、すごく舞い上がれる曲。見ているお客さんも一緒に同じ感覚を味わいながら盛り上がれると思う」と新曲に自信。オオジュは「中学生の頃から落ち込んだ時には音楽に助けてもらっていた。いつか自分が世界中の悩んでいる人を音楽で助ける側になれればと思っていて、今ほんまに自分がそっち側に立てるのかもと考えると、うきうきしますし、めちゃうれしいです」と、たどり着いた晴れ舞台を喜んだ。

 同事務所には輝く先輩たちが多数いるが、憧れる人もそれぞれだ。ケンタが「ロッチの中岡(創一)さん。『イッテQ』がすごく好きで。中岡さんがすべてに全力っていうか、どんな仕事でも全力で取り組んでいるのがすげえなと思って、尊敬しています!」と熱く語る。リョウ(24)は「Little Glee Monsterのかれん。小学生の頃からずっとレッスンスクールが一緒で、一緒に音楽をやってきた仲。

かれんが先にデビューして、そこからずっと舞台に立ち続けている。僕にとっては近くて遠い存在なので、かれんを追い越せるように頑張りたい」と近しい先輩を目標とした。

 5人なら何だってできる。夢は膨らむばかりだ。リョウは「海外でパフォーマンスをしたい」、ケンタは「人に鳥肌を立たせられるアーティストになりたい」、オオジュは「仮面ライダーの主題歌をやって、国民的スターになりたい」と、それぞれ大きな夢を抱く。ショウは「沖縄のおじいちゃんが死ぬ前に5人で沖縄に行きたい」とはにかむ。そして、リクは言った。「ファンの人が自慢して誇れるような推しになりたい。ビッグになって、有名になって、誇らしい存在になれたらなと思っています」

 7つの大陸を音楽で繋ぐ。ファンと5人の大航海がいよいよ始まる。

 ◆リョウ 〈1〉2000年8月27日、大阪〈2〉24歳〈3〉178センチ〈4〉ダンス、車の運転〈5〉焼き鳥

 ◆ショウ 〈1〉2006年3月17日、東京〈2〉19歳〈3〉171センチ〈4〉空手〈5〉茶わん蒸し

 ◆オオジュ 〈1〉2007年1月14日、京都〈2〉18歳〈3〉182センチ〈4〉バスケ、動画編集〈5〉納豆

 ◆ケンタ 〈1〉2008年12月16日、東京〈2〉16歳〈3〉171センチ〈4〉ダンス、アクロバット〈5〉りんご、オムライス

 ◆リク 〈1〉2001年9月8日、兵庫〈2〉23歳〈3〉182センチ〈4〉周りに気を使うこと〈5〉歯ごたえのあるもの

 ◆名前〈1〉生年月日、出身地〈2〉年齢〈3〉身長〈4〉特技〈5〉好物

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