NEWSの加藤シゲアキが8日、大阪市内で主演舞台「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」の大阪公演に向けた取材会に出席した。

 1897年のパリを舞台に、実在した劇作家エドモン・ロスタンが「シラノ・ド・ベルジュラック」の上演に向けて奮闘する姿が描かれる。

2023年の初演に続き、再演でも主役・エドモンを演じる加藤は4月30日に東京公演を終えたばかり。「前回はコロナ禍の余韻があったようなタイミングだったので、笑いも少し抑えていた部分もあると思うんですけど、今回は役者や演出のマキノさんがさらにパワーアップしたものを加えてくださってとても力強いものになりました」と手応えを語った。

 幼少期に大阪に住んでいたこともあり、大阪の観客は笑いに対しての感度が高いと感じている加藤。「その感覚はよくわかるんです。せっかちだと思っていて。僕もよく言われるんですけど、そういう方にぴったりな舞台」と、自信をのぞかせる。テンポ感もよく、ベタな笑いや、点だけでなく、物語の線で笑いになっていくストーリー展開に「僕はフランス版新喜劇みたいな瞬間があるなって思う部分もあったんで、大阪の方にはきっと楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています」とアピールした。

 自身も作家として活躍。現在も3本の原稿締め切りを抱えており、移動中の新幹線の中でも執筆作業をしている。「書けないというのはないですね。いきなり高い所を目指すのではなく、ちょっとずつ作っていくので。傑作を作ると最初から決めているエドモンの姿勢だと、書けなくなるだろうなと思います」と、心中を思いやった。

残すところ数回となった今公演。加藤は「本当にハードな舞台なので、再々演やるかと言われるとすごい悩ましい。今回が最後だと思ってぜひ見に来てほしいです」と呼びかけた。

 公演は9、10日に東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールで上演される。

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