◆陸上 関東学生対校選手権第1日(8日、相模原ギオンスタジアム)
男子2部1万メートル決勝が行われ、創価大のスティーブン・ムチーニ(3年)が28分14秒30(記録は速報値)で優勝した。
青学大の安島莉玖(2年)が28分19秒81で日本人トップの4位。
昨季は学生3大駅伝で出番がなかった安島と黒田然の躍進に原晋監督(58)は「今季は青学大の主力になる」と高く評価した。29分45秒90で20位だった佐藤愛斗(2年)について指揮官は「昨年、故障が多かったので、安島と然に比べると、まだ、練習が足りなかった」と評した。
箱根駅伝3連覇に向けては、エースで主将の黒田朝日(4年)に続く準エースとして2年生の成長が鍵を握る。安島、黒田然、佐藤愛斗の2年生トリオは1万メートルのレースを終えた後、会場のギオンスタジアムから車に乗り込んだが、途中下車して東京・町田市の選手寮まで約5キロを走って帰って行った。
関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。
関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。