◆陸上 関東学生対校選手権第2日(9日、相模原ギオンスタジアム)
男子2部1500メートル決勝が行われ、前回覇者の立大・青木龍翔(3年)が3分44秒92の大会新記録で連覇した。桜美林大のカヨウキが2019年にマークした3分45秒32の大会記録を0秒4更新した青木は「次は日本選手権(7月)で3位以内を目標に頑張ります」と前向きに話した。
今年1月の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で2年連続8度目の優勝を果たした青学大のアンカー小河原陽琉(2年)が3分45秒40の自己ベスト記録で2位と健闘した。今年の箱根駅伝で1年生ながら優勝のゴールテープを切った小河原は今季、自他ともに認める青学大の主力選手。「僕は緊張することがありません。笑顔で走ることがルーチン。今日も楽しんで走れました。3位以内が目標でしたが、最後は優勝争いまでできて負けたので、やっぱり悔しいです」と、柔らかな表情で話した。
前日(8日)の2部1万メートルでは同じ青学大2年生の安島莉玖が28分19秒81で日本人トップの4位、黒田然が28分24秒38で日本人2位の5位と力走した。それぞれ自己ベスト記録を更新。ライブ配信でレース観戦したという小河原は「タイムが間違ってんじゃないか、と思うほど、すごいですよね。いい刺激をもらいました」と笑顔を見せた。
11日の2部5000メートルには折田壮太、飯田翔大の2年生が出場する。「同期は強いヤツらばかりです。
関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。
関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。