大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が9日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、夏場所(11日初日、東京・両国国技館)へ向けて最終調整を行った。相撲は取らず、先場所初土俵を踏んだ15歳の序ノ口・琴寺尾(佐渡ケ嶽)を相手に四つの動きを確認しつつ、丁寧にアドバイスを送るなどして汗を流した。
先月28日の番付発表後も出稽古に出向くなど精力的に番数をこなしてきたが「それは当たり前のこと。一日一日、普通のことをやってきただけ。(現在の状態は)普通じゃないですか」と語った。
初の綱とりに挑んだ1月の初場所は5勝10敗に終わり、春場所は13日目にかど番を脱出して8勝7敗。巻き返しを期す夏場所へ向けては「平常心に限る。意識して考えても仕方ない」と不動心を貫く。
初日は幕内・王鵬(大嶽)、2日目は同・阿炎(錣山)との対戦。序盤戦の重要性を報道陣に問われると「おろそかにしていい時があるわけではない。目の前の一番に集中してやるべきことやるだけ」と闘志を燃やした。