大阪・関西万博の「大阪ウィーク~春~」が9日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)のEXPOアリーナ「Matsuri」で始まり、オープニングイベントに大阪府・吉村洋文知事、大阪市・横山英幸市長らが出演。2人のコンビ名が決定したと明かした。

 両首長がそろいの法被姿で登壇すると、客席からは大きな歓声が上がった。司会のフットボールアワー・岩尾望が「フットボールアワーより人気ありますね」と言えば、後藤輝基も「ホンマや。吉村っていうウチワやん」と右手で「吉」、左手で「村」と書かれたウチワを握った若い女性を見つけた。

 ニヤニヤする知事に、横山市長は「横山わい!」と大声で客イジリ。さらに後藤が「岩尾がひとりもおれへん」と相方をディスると、市長は再び「横山わい!」とテンドンで笑いを取った。後藤も「横山はもうええねん」とツッコんで回収。最後にファンと同様にアンチも多い知事が「(ウチワを)隠した方がいいですよ。絡まれるから」と自虐ネタで女性に呼びかけていた。

 イベントのハイライトは、万博アンバサダーの人気デュオ「コブクロ」のパフォーマンス。オフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」を披露した。バックダンサーをダンスユニット「SIS」と「SISTERLY」の23人が務めたが、そこに両首長の姿はなし。その理由について横山市長が告白した。

「大問題が起きまして。こないだ(先月9日)ミナミの『なんば広場』で(コブクロの)バックダンサーをさせていただいたんですよ。僕と知事で。『おーきにーず』っていうバックダンサーなんですけど」

 すると後藤が「名前つけんでええやんか」と軽くツッコむ。続けて市長は「SISTERLYにちょっと差で負けまして」と、ありもしないオーディションで敗退したのだと主張した。知事は「市長のパフォーマンスがあまりにヒドイのでクビになりました」とまとめていた。

 イベントにはアンミカ、クリスタル・ケイ、すみれ、エミ・マイヤーのボーカルユニット「ALKAMIRE(アルカミーレ)」も駆けつけた。ユニットとして初めてライブパフォーマンスを披露し、デビュー曲「Love Everlasting」を熱唱した。

 アンミカが「笑顔の観覧車、グルグル回して、みんなハッピー、ラッキー、ラブ、スマイル、ピース、ドリームを大切に巡らせていったら、自分だけじゃなく周りも幸せになります」と“アンミカ節”をとどろかせれば、横山市長は「皆様で笑顔を広げて、笑顔の観覧車、グルグル回していきましょう」。後藤が「アンミカすな」とツッコめば、吉村知事も「きょうの一日を忘れずに、皆さんがひとつになって大きな観覧車を作りたいと思います」とカブせて、後藤は再び「いやアンミカすな」とカブせていた。

 オープニングイベント終演後には「ALKAMIRE」とともに囲み取材に応じた両首長。「おーきにーず」というコンビ名について、横山市長は「そこで(舞台袖で)決めました。

僕が勝手に決めました。はっはっは」と高笑いしたが、吉村知事は「そこというか、その前(舞台上)で(横山市長が)マイク持って初めて言いました」と今ひとつ納得いっていない様子だった。

 続いて大みそか(NHK紅白歌合戦)のスケジュールを問われたALKAMIREが「空いてま~す」「FREE!」と声をそろえた。横山市長は「僕らがバックダンサーを務めたらオファーが入ると思います」と言えば、吉村知事は「NHKさんいますか?」と“直接交渉”のボケ。続けて市長が「(中継は万博会場跡で)リングを背に」と提案すれば、知事は「撤去したらアカンやん」と4人のボーカリストのためにも、大屋根リングを維持しなければならないという決意をにじませていた。

 「大阪ウィーク」はEXPOアリーナ「Matsuri」では「春の陣」が9、10日、「夏の陣」は7月26~29日、「秋の陣」は9月4~7日に開催される。吉村知事は「夏はギネス挑戦の盆踊り」と、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸らを招き、参加者の人数と国籍数で「最大の盆踊り」のギネス世界記録を目指すと明言。さらに「秋にも、これちょっとまだ内緒ですけど、結構面白いこと考えてますので」とニヤリ。4月26日に自身のX(旧ツイッター)で「動きます。」と示唆した俳優・松平健の「マツケンサンバ」招請プランが進んでいることをにおわせていた。

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