日本相撲協会は9日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、初日の幕内と十両、2日目の幕内の取組を決めた。幕内・琴勝峰(佐渡ケ嶽)は初日から休場となった。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)によると、2日に行われた横綱審議委員会(横審)による稽古総見のぶつかり稽古で、胸を出した際に右太ももを痛めたという。診断結果は筋膜の肉離れで、痛めた直後は座ることもままならなかったといい、数日前から歩行を再開。稽古場には7日から降り始めたという。途中出場も視野に入れており、師匠は「せっかく巡業でいい体をつくってきただけに残念。断裂ではなかったことを良かったと思いたい。逆にそういう時に頑張って、いい相撲を取れる時もある。焦ることはないから、じっくりプラス思考でいかないと」と話した。

 琴勝峰はこの日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古に姿を見せ、基礎運動などで調整。全体の稽古終了後には土俵に残り、立ち合いの動きを確認した。稽古後には取材に応じ、現在の患部の状態を問われると「大丈夫です」と力強く語った。

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