大相撲の十両・琴栄峰(佐渡ケ嶽)が9日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、夏場所(11日初日、東京・両国国技館)へ向けて最終調整を行った。本場所用の締め込み姿で、てっぽうなどの基礎運動で汗を流した。
先月28日の番付発表前には二所ノ関一門で巡業に参加していない十両力士を中心に各部屋に集まり、連日激しい稽古が行われ、1日30番以上をこなしてきた。「いつもと比べても稽古量はできている。稽古はしっかりできているので、あとは場所で体が動けば」と語った。
十両3場所目となった先場所は序盤戦で好スタートを切ったが、終盤5日間で1勝4敗と失速し、7勝8敗と負け越し。「自分より大きい人が多いので、しっかり中に入っていく相撲を取りたい。先場所のように連敗がないように、一番一番集中して内容にこだわっていきたい。まずは勝ち越しを目指して、あとは初場所のように調子が良ければ、その先その先といけると思うので、一日一日を大事にしていきたい」と意気込んだ。
また先月28日には日本テレビ系「有吉ゼミ」(月曜・午後7時)に出演。「応援してくださる方から『面白かったよ』と連絡がきて、反響は良かったので、とてもうれしかった。『テレビに出て、怠けているのでは』と言われないように、いい相撲を取ってお客さんを沸かせたい」と、本場所の土俵でもファンを楽しませる活躍を誓った。