女優の寺島しのぶが9日、大阪市内で出演舞台「リンス・リピート―そして、再び繰り返す―」(10日、11日=京都劇場)に向け取材会を行った。
深刻な摂食障害を抱えた娘(吉柳咲良)を軸に、苦悩する家族を描いた物語。
実生活では、母で女優の富司純子から厳しい指導を受けて育った。現在、長男・尾上眞秀が歌舞伎俳優として活躍しており「母には『息子に恥をかかせてはいけないから、あなたにはきつい言葉を言う』っていう。歌舞伎役者の奥さんとしての助言プラス、母親プラスっていうこのジョーン攻撃。東京公演を見に来ましたけど、黙っていました。感想があまりなかった(笑)」と、苦笑いで明かした。自身は母親として過干渉にならないように気をつけていると話し「うちの場合は旦那がものすごい能天気なフランス人で、そこで私も息子も助かっている」とほほ笑んだ。
若手女優の吉柳咲良については「頭で考えないで心で動く女優さんだからすごくいい」と大絶賛。一方で役に入り込み過ぎていることを心配し「終わったらどこか南の国でも行って、ちょっと緩んでもらいたいなっていうぐらい。でも実際に彼女の代表作になると思うんですよ」と太鼓判を推した。
最後に京都公演の初日を前に「これはちょっとっていうものはお勧めしませんから、これはいいと思います」とアピールした。