大相撲の夏場所(11日初日・両国国技館)を新十両で迎える夢道鵬(大嶽)が9日、母校・埼玉栄高で行われた化粧まわし贈呈式に出席した。鮮やかなオレンジ色の化粧まわしを贈られ「学生の時からとんでもない憧れを持っていたので、実物を今日初めて見て、すごく感動しています。

一生懸命頑張りたい。(夏場所の)目標は全部勝つこと」と決意を語った。

 夢道鵬は2019年九州場所で初土俵を踏み、西幕下3枚目の先場所を4勝3敗で勝ち越して十両に昇進した。贈呈式には兄の幕内・王鵬(大嶽)も同席。「本当に真面目で基礎、基本を欠かさずやる力士だった。時間はかかっても絶対関取に上がるだろうなと思って見ていたけど、こんなに早く結果を出してすごい」とたたえ、「稽古場で一日一番負けるかなぐらいだったけど、この前は初めて連敗した。力がついてきたなと思った」と弟の成長に目を細めた。

 同校相撲部の山田道紀監督は、新十両となった教え子について「真面目でいつも手を抜かない。努力家だった」と振り返り、「王鵬ももう一つ上を目指してほしいし、夢道鵬もお兄ちゃんに追いつくように頑張ってほしい」と、さらなる飛躍を期待した。

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