俳優の阿部サダヲ、女優の河合優実、脚本家の宮藤官九郎氏が10日、都内で行われた、脚本家・橋田壽賀子さん(2021年死去、享年95)の名前を冠した第33回橋田賞授賞式に出席した。
昨年、略称の「ふてほど」が新語・流行語大賞に選ばれるなど大ヒットしたTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」が評価された。
宮藤氏は「橋田賞は絶対にもらえないと思っていました」と語り、過去の失敗談を明かした。生前の橋田さんに「老兵は去りゆくですね」と言われ、緊張のあまり「はい」と答えてしまったという。「AI橋田壽賀子」の脚本による特別番組「渡る世間は鬼ばかり 番外編」(BS―TBS、11日・後6時30分)が放送されることに触れ、「老兵は去ったと思ったら、最先端技術でよみがえる、が正解だった」と笑わせた。
橋田さんの生誕100年を記念して、約60年間にわたりドラマ「渡る世間―」などでコンビを組んだ石井ふく子さんが特別賞を受賞した。98歳で世界最高齢の現役ドラマプロデューサーである石井さんは「なんで橋田さんが、ここにいないのか。さびしいです。いつも一緒に仕事をしてきたのに。なんで先に逝っちゃったのよ、と言いたいです」と天国の盟友に語りかけた。