◆陸上 関東学生対校選手権最終日(11日、相模原ギオンスタジアム)

 男子1部3000メートル障害決勝が行われ、東海大の小野真忠(2年)が8分39秒92で優勝した。2位は山梨学院大の伊藤要(4年)、3位は法大の湯田陽平兵(3年)だった。

U20(20歳未満)日本歴代2位の8分29秒05の自己ベスト記録を持つ早大の佐々木哲(1年)は予選をトップ通過していたが、この日のウオーミングアップで足に違和感を感じたため、決勝は欠場した。

 「湘南の暴れん坊」の異名を持つ東海大のランナーらしい走りだった。小野は残り1周で先頭に立つと、一気にスピードを上げて勝ちきった。壊れたスパイクシューズをテーピングで補強して出場し、自己ベストを約10秒も更新した。

 「まさか優勝できると思っていませんでした。先頭につけるだけついて、最後、勝負するというプラン通りのレースができました」と満面の笑みで話した。

 壊れている左のスパイクシューズについては「4月のレースに出場したとき、壊れてしまいましたが、そのレースで自己ベスト記録を出してイメージが良かったので、テープを巻いて走りました」と験担ぎを明かした。ただ「もう限界ですね」と苦笑いした。

 今後、トラックシーズンでは6月の日本学生対校選手権、7月の日本選手権を目指す。「日本学生は3位以内が目標です。日本選手権にも出たいですね」と話した。

 秋以降はロードにも挑戦する。

「夏に距離耐性をつけて、駅伝にも関わりたい。僕が東海大に入学したのは、(2019年に)箱根駅伝で優勝した東海大に憧れたから。箱根駅伝では6区を走ってみたい」と小野は話す。昨年の箱根駅伝予選会でまさかの敗退を喫した東海大に勢いあるランナーが台頭した。

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