フジテレビの第三者委員会に「性暴力」を認定された中居正広氏の代理人弁護士が12日、「強制的な性的行為は確認されなかった」などと反論した。これを受け、被害女性の代理人弁護士が13日、スポーツ報知の取材に「誹謗中傷や悪意の攻撃が再び強まることを懸念している」と回答した。
女性の代理人弁護士はこの日、「現時点で被害女性としてコメントすることはありません」とコメント。続けて、代理人の立場から「代理人としては、このような中居氏の動きをうけて、Aさんら女性(元)アナウンサーに対する、憶測に基づく誹謗中傷や悪意の攻撃が再び強まることを懸念している」とし報道のあり方や情報の取り上げ方などに配慮を求めた。
中居氏は、女性とのトラブルに端を発した問題で、今年1月に芸能界からの引退を発表。第三者委は、当時フジアナウンサーだったAさんが中居氏に受けたトラブルを「業務の延長線上における性暴力」と認定していた。
Aさん(被害女性)は、第三者委により性暴力と認定されたことを受け、今年4月1日に代理人弁護士を通じてコメントを発表。「ほっとしたというのが正直な気持ちです」とし、「受けた被害は一生消えることはなく、失ったものが戻ってくることはない」と複雑な胸中をつづっていた。
一方、弁護士団が今月12日に公表した文書では、中居氏への事情聴取により「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と指摘。性暴力認定については「日本語としてその言葉が持つ凶暴な響き・イメージには何ら留意することなく、漫然と使用している」と反論した。