浦和は13日、埼玉県内でFC東京戦(17日・埼スタ)に向けてトレーニングを行った。11日の新潟戦はアウェーで1―1と引き分けに終わり、これで2戦勝ちなし(1分け1敗)の4位。

上位に食らいついていくために負けられない一戦へ向け、再始動した。この日は負傷で3試合メンバー外が続いていたMFグスタフソンが、フルメニューを消化。また6日のG大阪戦で負傷交代したGK西川周作も別メニューながらグラウンドに姿を見せ、ハイボールの処理などボールを使った動きの確認も行った。

 引き分けた新潟戦後の会見では、スコルジャ監督から「個人プレーが目立っていた」との指摘があった。試合後のロッカールームでも「ワンマンショーを見に来た訳ではない」という厳しい言葉があったという。今季はMFマテウスサビオを筆頭に、高い能力を持った選手が相手のプレスをはがすことでカウンターを発動するシーンなどが多い浦和。しかし新潟戦ではボールロストにつながるシーンが多かったことで、指揮官は早急な修正を求めている。

 トップ下、後半からはボランチでもプレーしたMF渡辺凌磨は「監督に言われて(気づいた)という部分はあったけど、そう感じる要素は少なからずあった。ちょっと頼りすぎている。ひとりで何とかしてくれるでしょ、と全員が思うと、個人プレーをしているように見えるのかな、と感じる」と自身の考えを明かした。一方でサビオら高い個の能力を持った選手は、間違いなくチームの武器だ。「孤立させるからうまくいかないだけ。

周りがパスコースにいて、できることが増えた中で、サビオがチョイスできれば、もっともっと武器になる。ああなったのは、僕らのせいかな、と少し思う。そういう部分で、僕に非がある、とすごく思いました」と反省した。

 今季チームトップの5ゴールをマークしている渡辺は、フィニッシャーとしての役割を果たしている。一方で相手をはがす高い能力を持った左MFサビオらのサポート、という点に置いて、改善点を見いだした。強烈な個性を、よりチームとして生かせるか。新たに浮き彫りとなった課題を修正し、FC東京戦に臨む。

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