宝塚歌劇団は13日(ウェブサイトでは14日付)、花組「悪魔城ドラキュラ」新人公演の配役を発表。主演を夏希真斗(なつき・まなと)、ヒロインを彩葉ゆめ(いろは・ゆめ)が務めると明かした。

宝塚大劇場で7月3日、東京宝塚劇場で8月28日に上演が予定されている。

 夏希はアルカード(アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ=本役・永久輝せあ)を演じる。3~4月の宝塚バウホール公演「儚き星の照らす海の果てに」で男役2番手のイズメイ役に抜てきされるなど、175センチの長身と長い手足を生かしたダンスの表現力、卓越した歌唱力、そして急成長している演技力で存在感を増している。

 夏希は2019年入団の第105期生。研究科7年(入団7年目)までが出演できる新人公演のラスト年度で、主演切符を手にした。

 これで、この学年の新人公演主演&ヒロイン経験・予定者は、計15人(のべ22人)となった。なお、10学年上の第95期生(2009年入団)は計12人(のべ28人)。花組・柚香光、月組・月城かなと、雪組・朝美絢、星組・礼真琴、宙組・桜木みなと、とトップスターを全組制覇の5人、トップ娘役も月組・愛希れいか、星組・妃海風、宙組・実咲凜音の3人輩出した“豊作世代”を3人上回った。

 ヒロインのマリア・ラーネッド(本役・星空美咲)を演じる彩葉は、24年入団の第110期生。この学年では新人公演ヒロイン第1号となった。組回りで昨年9~11月に花組公演「エンジェリックライ」「Jubilee(ジュビリー)」に出演し、今年3月11日に花組に配属されたばかり。「悪魔城―」が花組生としてのデビュー公演となる中での抜てきだ。

 ◆第105期生の新人公演主演&ヒロイン経験・予定者

 ▼主演 月組・七城雅(2回)、宙組・大路りせ、雪組・紀城ゆりや、星組・稀惺かずと(2回)、星組・大希颯、花組・美空真瑠、宙組・泉堂成、花組・夏希真斗(8人、のべ10人)

 ▼ヒロイン 宙組・山吹ひばり(2回)、雪組・音彩唯(3回)、星組・詩ちづる(3回)、花組・星空美咲、宙組・美星帆那、花組・初音夢、雪組・愛空みなみ(7人、のべ12人)

 ※経験・予定順。

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