東京Vが、今シーズンも「Green Heart Room」を設置している。

 自閉症や感覚過敏で大きな音や強い光が苦手な人がスポーツ観戦を楽しめるように、各地のスタジアムでセンサリールームの設置が進んでいるが、東京Vではセンサリールームの主な対象である自閉症や感覚過敏の人たちだけでなく、様々な障がいや病気があり、何かしらの事情でスタジアムに行くことに心理的なハードルを感じている家族のために、「センサリールームの、その先へ」というスローガンを掲げ、味の素スタジアムに「Green Heart Room」を設置している。

 自宅のリビングルームにいるようにリラックスしてJリーグを観戦することができるラグなどが備えられた部屋を用意し、そこでの観戦や、スタジアム内の非日常体験も体感できる。

 6日の横浜FC戦では、「Green Heart Room サッカー教室」が行われ、このサッカー教室への参加費を使って、「Green Heart Room」を設置。イベント後には、2家族へサッカー教室に参加した幼稚園児、小学生から招待チケットが渡された。

 設置にはコストもかかることから、現在は年間数試合の設置にとどまっているが、社会貢献活動にもつながる今回のサッカー教室には想定を上回る130名ほどの応募があり、新たな取り組みが、更なる発展へとつながっていきそうだ。

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