J1町田は14日、ホームの柏戦(17日)へ向けた公開練習を行った。選手は10時過ぎに練習場に現れると、2時間ほど練習を行った。
町田は首位に立った4月6日の第9節川崎戦(2△2)以降、8戦で1勝のみ。ここ2試合連続で複数失点も喫しており、昨季J1でリーグ最少失点(34点)を誇った堅守にも綻びが生じている。特に試合終盤の失点が続いており、3連敗となった湘南戦(0●1)では後半アディショナルタイム(AT)に決勝弾、ホームで戦った京都戦(1●2)でも同じく後半ATに逆転負け、前節の清水戦(2△2)でも試合終盤に追いつかれて引き分けと、先制時に無類の強さを見せていた町田のサッカーにも陰りが見えている。ホームでも今季は6試合で1勝1分4敗と苦戦中だ。
ボランチの位置で先発するMF前寛之は終盤での守備について「自信がないわけではない」としつつ、「失点が物語っていると思いますし、安心感がないという状況がピッチ上で起こっている全てなのかなと。リードしている展開で守り切れそうだなという感覚は、ぼくらが思っている時と、(端から)見ても大丈夫そうだなという感覚はマッチしていると思う。綻びというか、もろさは今はあるのかなと思います」と課題を口にした。
その上で、「後半の失点に結構色々と思っていることがあった。うちは終盤にかけて押し込まれる時間が長い。どこの守備に問題があって、どこの攻撃に問題があるのかは、この1、2週は特にスタッフも選手に問題点を出しながら話しています」。中盤の潰し屋として、意思統一するコミュニケーション能力、それを実行するまとまりの向上をチームメートに提示した。
この日の練習では途中からFW陣はシュート練習、中盤から後ろの選手はクロスに対する守備の練習を実施。
次戦の柏はリカルド・ロドリゲス監督の下、ポゼッション重視のサッカーで今季のJ1を席巻している。前は「どれだけコンパクトにやって強度出せるかがうちの守備のポイント。個のところではうちに分があると思う」と自信を見せると、「今年ホームでなかなか勝てていないので申し訳ないと思っている。ここ数試合ショッキングな負け方もしている中で、サポーターは背中を押してくれるので、報いたい気持ちでいっぱい」と意気込んだ。