J3で最下位に沈むアスルクラロ沼津に14日、期待の新戦力が加わった。前日にJ2いわきからの期限付き移籍が発表されたFW白輪地敬大(しらわち・けいた、23)が、この日の沼津市内での練習に合流した。
スタミナが光った。走り込みやパス練習に続いて行われた8対8のミニゲームで、双方のチームでプレーする「フリーマン」を担当。3チームの2回総当たり戦・計6セット(18分)に交代なしでフル出場したのだ。「初日なのできつかったけど、問題なくやれた」とニッコリ。中山雅史監督(57)も「(フィジカルの強い)いわきの選手だから大丈夫でしょう」と目を細めた。
神奈川県出身で、桐蔭横浜大3年時の天皇杯では、札幌相手に2得点した身長172センチのストライカー。プロデビューした昨季は10試合に出場も、今季は出番がなく、オファーを受けて即決した。「沼津のサッカーは攻撃的でいいな、と思っていました。声をかけてもらえたことに感謝します」
登録は6月になるため、出られるのは同8日のホーム・金沢戦から。その間に戦術を覚え、チームになじんでいく。「いろんなことができる」と指揮官が期待するように、ポストプレーだけでなく2列目からの飛び出しも得意。「体力と走力」で沼津の攻撃を引っ張る覚悟だ。
(里見 祐司)
〇…沼津は18日、ホームで17位の長野を迎え撃つ。鳥取を3―0で倒した開幕戦から白星がなく、前節(6日)は開始11分で3失点し、岐阜に2―3で敗戦。「ラインがそろっていないところをやられた」とDF篠崎輝和(27)は反省した。次節は高島雄大代表もクラブのホームページで「反転攻勢の起点」と位置づけており、篠崎は「大事な試合。上がっていくきっかけにしたい」とリーグ12戦ぶりの勝利を誓った。