◆大相撲夏場所4日目(14日、東京・両国国技館)

 岩内町出身の西前頭4枚目・一山本(31)=放駒=は同5枚目・千代翔馬(33)=九重=を寄り倒しで下した。まわしを取られるとうるさいモンゴル出身の実力者に粘り勝ちして連敗を「2」でストップ。

2勝2敗と星を五分に戻した。

 一山本が耐え抜いて白星をもぎ取った。何とかまわしを取りたい相手は、顔を張って、体をいなして、引いて、蹴返しまで仕掛けてきた。猛攻に対し、もろ手をフレームにしてしのぐ。機をみて右を差して前に出ると、難敵は腰から崩れた。

 「あー、いてぇ」。支度部屋に戻っても張られた痛みは残り、蹴られた右ふくらはぎには、あざができていた。「熱くなることもなく、最後に前に出られたのが良かった」と冷静な一番に納得の表情。連敗癖があることは自覚しており「明日から白星を先行させて中盤戦にいきたい」と意気込んだ。

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