横浜FMのDF諏訪間幸成が16日、原点回帰のプレーで連敗脱出に導くことを誓った。

 第17節の京都戦(17日・日産)に向けて横須賀市内で全体練習。

14日の柏戦は0―2で敗れ、リーグ5連敗&9戦未勝利で最下位と低迷が続き、今季初勝利を挙げた3月16日のG大阪戦(2〇0)を最後に約2か月間、勝利から遠ざかっている。

 4月5日の東京V戦(0△0)から7戦連続でセンターバック(CB)で先発フル出場しているDF諏訪間は、柏戦から中2日で迎える一戦に向けて、「120%の状態で臨めるように準備をしたい。勝つ気持ちであったり、ベースの部分でびびっていたらダメですし、あとはサッカーを楽しむことが大事になるかなと思う。あまり悩んだりせず、のびのびプレーしないといけないかな」と話した。

 原点回帰に至ったきっかけは、パトリック・キスノーボ監督からの言葉だった。「PK(キスノーボ監督)に、楽しむ気持ちは今後のキャリアにおいても大事になってくるよ、という助言を頂きました。サッカーを始めた頃の気持ちは、ここ最近の自分になかったかなと思いますし、目の前の試合にいっぱいいっぱいだったり、結果もなかなか付いてこず、自分自身ものびのびプレー出来ていないなと感じていた。原点に立ち返るじゃないですけど、そういう所が重要かな」とうなずいた。

 その上で、京都戦に向けて「前方向へのプレーだったりが、ここ最近減ってしまっていると自分自身も感じていますし、バックパスばっかりだと相手もはめやすい。そういう所で自分がひとつ外せたり、起点になるプレーだったりをしたい。DFなので、目の前の相手に負けない所だったりで、チームに勢いを与えられたら」。重要な一戦に向けて、全日本プロレスで3冠ヘビー級王座を8度獲得したプロレスラー・諏訪魔を父に持つ諏訪間は気合いを入れた。

 2008年に記録したクラブワースト6連敗&10戦未勝利に次ぐ、勝利のない期間はキャリアを振り返っても「ないですね…」と言う。それでも、諏訪間は「初めての経験なんで、みんなで乗り越えたい。ホームはやりやすいですし、声援を借りて、出し切りたい」と強調。筑波大から1年前倒しでプロ契約を締結し、覚悟を持って飛び込んだ世界。守備の中心選手として奮闘し、浮上への足がかりとする今季2勝目をつかむ。

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