◆プロボクシング▽IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定12回戦 同級1位・クリスチャン・アラネタ―同級2位・タノンサック・シムシー(6月19日、東京・大田区総合体育館)

 プロボクシングのグリーンツダジムは16日、大阪市内の同ジムで会見し、契約選手の東洋太平洋ライトフライ級王者でIBF世界同級2位のタノンサック・シムシー(タイ)が6月19日、同級1位・クリスチャン・アラネタ(フィリピン)との王座決定戦に出場すると発表した。

 タノンサックは2020年11月、大阪で当時のWBA世界同級王者・京口紘人(ワタナベ)への挑戦が決まり、ともに前日計量をクリアしたが、その後に王者陣営でコロナ感染者が複数判明。

興行自体が中止となり、当時20歳の挑戦者は涙に暮れた。あれから4年半。世界初挑戦のリングへ“再び”たどり着いたタノンサックはこの日、練習拠点のバンコクからリモートで会見に参加。「あの時からいろんな経験をした。今は世界王者になる自信満々です。チャンスがあれば、KOで勝ちたい」と息巻いた。26日に来日後、グリーンツダジムで調整。試合の数日前に上京する予定だ。

 両選手とも世界初挑戦。通算成績は左構えで30歳のアラネタが25勝(20KO)2敗、右構えで24歳のタノンサックが38勝(34KO)1敗。

 ◆タノンサック・シムシー 2000年6月17日、タイ・シーサケット生まれ。24歳。

14歳からムエタイを始め、40戦(30勝10敗)を経てボクシング転向。18年6月、タイでプロデビュー。19年5月、グリーンツダジムと契約。22年9月、矢吹正道に7回TKO負けし、初黒星。24年4月、東洋太平洋同級王座を奪取し、2度防衛中。身長161センチの右ボクサーファイター。両親、兄、弟、妹2人の7人家族。

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