◆体操 NHK杯 第1日(16日、東京体育館)

 体操の世界選手権(10月・ジャカルタ)代表最終選考会を兼ねる大会で、男子予選は4月の全日本個人総合選手権の得点を持ち越し、個人総合で争われ、全日本個人総合で5連覇を達成した橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)は、体調不良でも合計168・211点で2位を死守した。

 最初の種目だった床の終末技の着地で前に一回転するミスが出て12・600点で種目25位。

最終種目だった得意の鉄棒で14・666点の高得点を出すなど意地は見せたが、パリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)に逆転を許した。

 予選後、会見をキャンセルし、代わりにセントラルスポーツの齋藤良宏コーチが取材に対応した。「ケガではなく、3日に体調不良を訴えてきて帰ったんですが、そこから10日くらい出てこれない状態で。棄権も考えましたが、本人はプロになって日本のエースとしてやっぱり試合に出て恩返しすることが最優先と考えているので。本当に1、2回調整練習しただで会場入りしてよくここまでやったなという感じ。ぎりぎりのところでやっているということをご理解頂ければ。できても2日目はもたないと思いましたが、今日見ているとやってくれるかもしれないというのもあります」と話した。18日の決勝に出るかは今後の体調で決められる。

 世界選手権代表枠は男子は最大6枠。全日本選手権の得点の半分を持ち点にNHK杯を争い上位2人が個人総合の代表に決定する。種目別は全日本とNHK杯の得点から各種目の最上位者を代表候補に選ぶ。7月までの国際大会を対象にした日本協会が作成する世界ランキングをもとに、1位との得点の比較で絞り込んでいく。

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