◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第2日(16日、滋賀・日野GC=7035ヤード、パー70)

 12位から出た脱サラプロの鈴木海斗(27)=トーシン・ウィナーズ=が5バーディー、2ボギーの67で回り、通算7アンダーで首位と5打差の7位に浮上。自身初の決勝ラウンド進出を決め、初の賞金獲得も確定させた。

1999年の日本ゴルフツアー機構発足後、13年つるやオープンの松山英樹(33)=LEXUS=と並ぶ日本人最速記録となる、プロ2戦目での初勝利を目指す。

 ホールアウト後にインタビューを受けたのが元職場のCS放送「スカイA」だった。ゴルフ場で逆の立場になり鈴木は「うれしいです」と照れ笑い。プロ2戦目で初の予選通過。獲得賞金も確定し「イケイケでショットもパットも完璧だった」と胸を張った。

 プロ志望だったが明大卒業後はスカイAに就職。リポーターやディレクターとしてゴルフ中継に関わった。しかし「プレーを見て、心に火がついた。諦めるのが早かった」と22年に受けたプロテストで合格した。

 首位に5打差と食らいつき、決勝Rではさらに上を目指す。プロ2戦目で初優勝すれば、松山と並ぶ日本人最短の初V。17日の決勝ラウンドからは古巣のスカイAが放送されるとあり、「今日より緊張すると思う。

プレー中は一打に集中して、最終日もいい位置にいたら優勝争いを楽しみたい」。裏方から表舞台へ。元同僚らの前で優勝トロフィーを掲げて見せる。(森脇 瑠香)

 ◆鈴木 海斗(すずき・かいと)1997年11月27日、千葉・南房総市出身。27歳。5歳からゴルフを始め、千葉・拓大紅陵高では千葉県ジュニアゴルフ選手権で優勝し、明大ゴルフ部に進学。20年4月に就職するが、21年に転向し、22年にプロテスト合格。23年の日本プロで国内ツアー初出場。身長170センチ、64キロ。

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