毎年恒例のボクシングイベント「すみだボクシング祭り2025」が17日、東京・墨田区のひがしんアリーナで開催された。中量級で世界を目指す、WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=とWBA世界スーパーライト級1位・平岡アンディ(28)=大橋=がトークショーを行った。
佐々木は日本人初のウエルター級世界王者を目指し、6月19日に東京・大田区総合体育館でWBO王者・ブライアン・ノーマン・ジュニア(24)=米国=に挑戦する。
同級では、元世界6階級制覇王者で2021年に現役を引退したマニー・パッキャオ(46)=フィリピン=がWBC5位にランクイン。複数の海外メディアが7月19日(日本時間20日)に米ネバダ州ラスベガスでWBC世界同級王者のマリオ・バリオス(29)=米国=に挑戦すると報じている。佐々木は「正直、次(ノーマン戦)のことしか見えていない」とした上で、王座獲得後の構想を明かした。
「とりあえずウエルター級で全部統一したい。(WBA&IBF同級統一王者)ジャロン・エニスという強い選手にも挑みたい。その上の階級の王者にも挑んでいきたい大きな夢がある」
レジェンドボクサーのパッキャオについても「おいしい相手」と興味を示した。
「もしパッキャオとできるチャンスがあれば、知名度もあるし、自分の名前も売れるし、盛り上がる。世界にアピールできるので、おいしい相手。でも(バリオスに)勝てるかな? 1回引退もしているし、年齢も年齢なんで。難しいとは思うが分からないですよね」
昨年9月にWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦を制し、王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(28)=米国=への挑戦権を持つ平岡は、近日中にも世界挑戦が発表される見通し。平岡も、将来的なビッグマッチへの夢を語った。
「ラッセルに勝って、(WBO同級王者)テオフィモ・ロペスとか人気選手とやりたい。自信もあるので。今、ボクシングはめちゃめちゃ盛り上がっている。中量級も、盛り上げていきます」
佐々木と平岡が、中量級のトップランナーとして世界への道を切り開いていく。