◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京競馬場・芝1600メートル)

 今週の中央競馬G1は古馬牝馬によって争われるヴィクトリアマイル(18日、東京・芝1600㍍)。雨が降った土曜の東京競馬場は馬場が傷み始め、SNSでは10年前に起きた大波乱再来の声が上がっている。

 その10年前(2015年)は5番人気のストレイトガールが好位5番手から抜け出して優勝したレース。頭差の2着には2番手から運んだ12番人気のケイアイエレガントが入り、3着に逃げた18番人気のミナレットが粘り込んだため、3連単はG1史上最高額となる2070万5810円。中央競馬全体でも歴代6位の超高額配当となった。

 当時の天候は今年と違う晴れで、走破時計は1分31秒9の高速決着となった。「逃げ」の名手として知られる江田照男騎手とコンビを組んだ最低人気のミナレットが果敢にハナを奪うと、縦長の展開になった1000メートル通過が56秒9のハイペースを演出。離れた2番手以降は平均ペースの流れだったが、ノーマークの伏兵が逃げたことで、先行集団につけた3番人気のレッドリヴェールや1番人気のヌーヴォレコルトも動くに動けない展開に。直線入り口でもセーフティリードを保っていたミナレットがしぶとく3着に粘り込んで、G1史上最大の波乱劇が起きた。

 SNSでは今回は当時と同じ18番枠に入ったアリスヴェリテに言及するコメントが相次いだ。同馬は昨年のマーメイドSを逃げ切りで勝利している。「明日も同じ馬場なら逃げのアリスヴェリテがくるんかな~」「ミナレットの再現期待?」「こんな土砂降りの翌日にやるヴィクトリアマイル絶対荒れる」「有力馬が極端な枠に入って」「荒れる匂いがプンプン」「荒れると決めつけて夢馬券を買うことにする」「アリスヴェリテは、稀代の逃げ大波乱娘ミナレットと同じ8枠18番」「大外18番に逃げ馬アリスヴェリテが入って10年前のミナレット思い出した」「池添最高の枠引いてくれました。ミナレット彷彿」などのコメントが寄せられている。

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