◆体操 NHK杯 第1日(17日、東京体育館)

 体操の世界選手権(10月・ジャカルタ)代表最終選考会を兼ねる大会で、4月の全日本選手権の得点を持ち越し、女子個人総合が行われ、全日本2位の杉原愛子(TRyAS)が、合計162・163点で、2015年以来10年ぶり2度目の優勝を果たし、19年以来6年ぶりとなる世界選手権代表入りも内定させた。

 持ち点で首位の岸里奈(戸田市SC)と0・933点差。

跳馬、段違い平行棒でじわじわと差を広げられたが、3種目目の平均台で岸が落下し、2種目目まであった1・600点差から0・200点差まで一気に差が縮まった。最後は得意の床で安定感抜群の演技を見せて13・933点の高得点で逆転した。杉原は「納得の演技ができた。結果で恩返しできて良かった。楽しくやるのが一番。10年後また勝てるとは思わなかった」と笑顔で話した。

 世界選手権代表枠は女子は4枠。全日本の予選と決勝、NHK杯の合計得点で上位2人が個人総合枠で決まる。種目別は各種目に設けた「基準得点」をより上回った2人を選出する。

編集部おすすめ