陸上のセイコーゴールデングランプリ(18日、東京・国立競技場)前日会見が17日、同会場で行われ、男子110メートル障害で昨年のパリ五輪5位入賞の村竹ラシッド(JAL)、男子400メートル障害で同五輪代表の豊田兼(トヨタ自動車)、男子走り幅跳びで3月の世界室内4位入賞の泉谷駿介(住友電工)、女子1500メートル日本記録保持者の田中希実(ニューバランス)が登壇した。田中は「世界で勝負する海外選手も出場するので、中身にこだわってレースしたい」と力を込めた。

 今大会、ペースメーカーも務める田中。午前11時30分の3000メートルで2000メートルまで引っ張ったあと、午後1時10分からの1500メートルに出場する。スパンは1時間40分とハードスケジュールだが、「スタミナも入れていくことが、世界で戦う上で大切。それでも勝負をするという気持ちが大事だと思ったので、できない言い訳をするのではなく、決まったことに向かっていく。やってみてどうなるか」と出場すると決断した。

 1500メートルでは「ラストの局面に体が硬くなる部分を、克服するきっかけにする。それがポイント」と課題を持って臨むつもり。今シーズンも既に連戦続きの田中だが、今大会前は約1週間の練習期間も設けているため「そういう時期を持てたことが、今大会でどうなるか確認したい」と冷静な様子で話した。

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