◆卓球◇世界選手権個人戦 第1日(17日、カタール・ドーハ)

 【ドーハ(カタール)17日=宮下京香】開幕し、女子シングルスで、初出場の世界ランク8位・大藤(おおどう)沙月(ミキハウス)が同117位のチリのエース、パウリナ・ベガに4―0のわずか30分足らずで快勝した。

 大藤は「世界選手権ということもあって、(前半は)自分で自分を緊張させていた。

4ゲーム目から自分の攻めのプレーを出すことができたので良かったです」とホッとした表情を浮かべた。

 鮮烈なデビューを飾った。第1ゲーム(G)から強烈なフォアハンドドライブをクロスに決めきる。1―0の第2Gは8―4から相手の積極的なカウンター攻撃などを浴び、4連続失点で追いつかれた。それでも落ち着いた試合運びで10―10からバックでクロスにはらい、最後は相手の変化を効かせたサーブにレシーブで対応し、連取した。3―0の第4Gは、持ち前の強烈なフォアや早い段階での攻めを見せ、勝利につなげた。

 昨年10月のWTTチャンピオンズ・モンペリエで初優勝を飾った新鋭。16日に21歳の誕生日を迎えて初戦を飾り「いい1年にしたいですね」と笑顔。18日には横井咲桜と組む女子ダブルス、吉村真晴と組む混合ダブルスの初戦が始まる。「シングルスを勝てたというのはすごくいい流れに乗れたと思う。ダブルスも練習してきたので、しっかりそれを出せたら。3種目でメダルを目指して頑張りたいです」と意気込んだ。

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