◆卓球◇世界選手権個人戦 第1日(17日、カタール・ドーハ)
【ドーハ(カタール)17日=宮下京香】開幕し、男子シングルス1回戦で、8度目出場の吉村真晴(SCOグループ)は、18歳のミウォシュ・レジムスキ(ポーランド)に第1ゲーム(G)を取られながらも、ゲームカウント4―2で逆転勝ちを収めた。「若い勢いのある選手が相手で、少し怖かったけど(2G以降は)いい形で会心のプレーができた。
“アクシデント”を乗り越えた。この試合前にラケットのラバーの厚さの問題で指摘を受け、セカンドラバーで臨むことを強いられた。「これまでは言われたことがなかったので、初めてでした。ちょっと動揺しましたね。でもいろんなことがあるのが、世界卓球なので。世界卓球の洗礼を浴びたという感じです」と気持ちを切り替えた。
第1Gは「メインラケットじゃなかったので、ちょっとふわふわして」と感覚をつかめず、9―11で落とした。それでも8度目出場の経験豊富な31歳の実力者。第2Gで13―11で接戦を制すると、持ち前の両ハンドのラリーを繰り出し、リズムを取り戻した。気持ちを前面に出したプレーでの逆転勝利に「2ゲーム目以降はセカンドラケットにも慣れてきて、しっかり集中して入ることができた」と納得の表情を見せた。
18日は21歳の大藤(おおどう)沙月(ミキハウス)との「10歳差ペア」で得意の混合ダブルスに臨む。