◆プロボクシングWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田昴―同級8位・小国以載(20日、後楽園ホール)

 パーフェクトレコードを誇るWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者・村田昴(28)=帝拳=の2度目の防衛戦の前日計量が19日、都内で行われ、村田は55・3キロ、挑戦者で元IBF世界同級王者・小国以載(37)=角海老宝石は55・2キロでともにパスした。

 ただ、ほんの少しだけハプニングも待っていた。

「家で測った時はリミットでしたが…」と村田の1回目の計量は、わずかながら10グラムオーバー。トイレに行き、その場で軽いジャンプをして約10分後にクリアした。それでもコンディションは万全を強調する。「ばっちり仕上がりました。小国選手と戦うことでモチベーションは高かった」と意気込む。発表当初はノンタイトル戦だったが、その後タイトル戦に変更された。ベルトをかけた戦いとなったが、それ以上に元世界王者との試合ということが最重要であることを強調した。

 小国に対しては「キャリアが豊富で相手の弱点をついてくるうまさがある。そこに飲まれないようにやっていきたい」と警戒する。切れ味鋭いパンチでデビューからKO勝利を量産し、現在9戦全KO勝利中。連続KOに関しても「意識はしている。チャンスがあれば狙いたい。

これからはアジアを越えて世界に行くには内容も求められる。しっかりした内容で勝ちたい」と10連続KOでのV2に期待は高まる。

 戦績は村田が9戦全勝(9KO)、小国は22勝(9KO)3敗3分け。

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