◆男子テニス ▽ジュネーブ・オープン(19日、スイス・ジュネーブ)

 約1か月ぶりのツアー復帰となった元世界ランキング4位で現62位の錦織圭(ユニクロ)が、24日に開幕する全仏の前哨戦で逆転勝ちだ。全豪で予選から16強入りした19歳で、同67位のラーナー・ティエン(米国)に4-6、6-4、6-4のフルセットの逆転で勝ち上がった。

 錦織は、弱点である第2サーブを狙われ、スタートから防戦に回った。第1セットを奪われ、第2セットも最初のサービスゲームを落とす最悪の立ち上がり。しかし、相手が飛ばしすぎたか、ペースが落ちたところを、うまく錦織が捕まえた。すぐに相手のサービスゲームを破り返し、4オールから2ゲームを連取し第2セットを奪取した。

 最終セットは、最初のサービスゲームを0-40からキープしたのが大きかった。5-4まですべてサービスキープが続き、最後の第10ゲームで、相手のサービスゲームを破って逆転した。

 錦織は3月末に背中を痛め、4月の米ヒューストン大会2回戦で途中棄権。4月下旬のマドリード・オープンには出場したが、予定していた先週のイタリア国際は欠場した。しかし、この日、最速サーブは時速197キロを記録。勝つためにエネルギー全開で戦ったため、疲労は見えるが、プレー自体は問題なかったようだ。2回戦では同24位で第4シードのカレン・ハチャノフと対戦する。

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