J1のG大阪は30日、大阪・吹田市内のグラウンドで約1時間半練習を行った。ベルギー2部のモレンベークから完全移籍が発表されたMF安部柊斗は28日から合流。

別メニューでの調整が続いている。この日の練習後に取材に応じ「意外とコテコテの関西弁とかないなという印象」と、柔和な表情で話した。

 中、高とFC東京の下部組織で育ち、明大を経て2020年から正式にFC東京に加入。2023年7月にモレンベークへ移籍した。東京・日野市出身。大阪での生活については「暑さがひとつ懸念点。東京より湿度か高くて暑いというのは聞きました。自分がいいプレーできれば気持ち良く普段の生活も過ごせると思うので、ピッチ上次第」と答え、プレーできる日をなにより心待ちにした。

 ボランチを主戦場とする安部は、豊富な運動量や、推進力も武器とするMF。約2年間の海外経験を経て「より強度が出た。パワーアップができたかなというのはある」と収穫を話す。G大阪を選んだ理由は「最初に、海外でクラブを探していますと言っていた中でも声をかけてくれた。

すごく熱心で、自分の中でも響いた」。もちろん幼少期を過ごしたFC東京も含め、他の選択肢もあったが「(海外で)なにもできなかったという思いが強い。このままじゃFC東京に帰ってもしっくりこなかったので、海外で得たものをガンバにささげようという気持ちになった」と覚悟を決めた。

 元々関わりがあった選手は大学時に選抜チームでプレーしたDF黒川圭介とMF鈴木徳真の2人のみ。それでも「言語も通じるので、モレンベークに行った時よりも緊張はしない」と笑みをこぼす。「海外から帰ってきた中でみなさん期待をしてくれていると思う。そこは裏切る形になってはいけないですし、皆さんの期待以上のプレーをしないといけない気持ち」。G大阪のボランチに、新たな違いをもたらす。

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