◆明治安田J1リーグ▽第19節 町田0―3横浜FM(31日・Gスタ)

 横浜FMが敵地で町田を3―0で下し、今季初の連勝を飾った。

 前半23分に左サイドのDF永戸からのパスを受けたFW遠野がワントラップから鮮やかなシュートをゴール右上に決めて2試合連続で先制点を奪うと、同27分にはMF喜田のロングボールに抜け出したFWヤンマテウスの右からのクロスをFW遠野が冷静にゴール右へ流し込んで追加点。

遠野の加入後初の1試合複数得点でリードを広げた。

 後半は立ち上がりから押し込まれる展開が続くが、GK飯倉、センターバックのDF松原、DFデンを中心に体を張った守備でゴールを死守。すると後半アディショナルタイムにFW井上の右からのクロスが相手のOGを誘い、3点目。最下位からの巻き返しへ、今季初の連勝を飾った。

 試合後、主将のMF喜田は「自分たちに必要なのは勝ち続けることなので。何も満足もしていないですし、次、絶対に勝ちたいというすでにそういう気持ちでいるので。それだけです」と、引き締まった表情を崩すことはなかった。

 ただ、チーム一丸で手にした勝利には、主将らしさがあふれる言葉を残した。「今日一番伝えたいのは、途中出場の選手を本当にたたえて欲しいなと。(天野)純くん、(鈴木)冬一、(井上)健太、山くん(山村)も途中から入ってきて、チームに本当に活力を与えてくれた。やっぱり途中出場は難しいんですね。日頃からの準備だったり、彼らだけではないですけど、出られない選手も本当に怠っていないし、それを僕は間近で見ているので。

本当にみんなに伝えたいし、それをピッチで結果として残してくれることがどれだけ難しいかというのを知っているからこそ、みんなをたたえてあげてほしい。彼らが明らかにパワーを与えてくれたので、その難しさを乗り越えながら、チームの力になってくれたのは間違いなく勝利につながった」

 後半26分からFWアンデルソンロペスに代わって出場したMF天野は、トップ下でボールを引き出す動きで攻撃にアクセントを加えるだけではなく、前線から守備でも奮闘。同時間に左サイドバックのDF永戸に代わってピッチに立ったMF鈴木は、ハードワークと推進力で躍動。後半35分から出場したFW井上は、試合終盤に右サイドをドリブルで切り込んで上げたグラウンダークロスが相手OGを誘発し、試合を決める3点目を演出。同43分に出場したMF山村はセンターバックに入って、無失点で試合のクローズに貢献。それぞれが与えられた場所で最大限の力を発揮したことも、勝利の大きな要因。チーム一丸で戦ってつかんだこの連勝は、間違いなく今後の浮上につながるはずだ。

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