◆明治安田J2第18節 磐田2―2大宮(31日、NACK)

 ジュビロ磐田はアウェーで大宮と2―2で引き分けた。前半4分、MF倍井(ますい)謙(24)が先制弾。

その後逆転されたが、後半アディショナルタイム(AT)4分にFWマテウスペイショット(29)が同点弾をねじ込み、今季最長の6戦無敗とした。

 タダでは磐田に帰れない。最後の最後に意地を見せたのは、途中出場のペイショットだ。後半AT4分、ペナルティーエリア内からDF川崎一輝(27)がフワリと上げたクロスに頭で合わせ、ゴール右上へ押し込んだ。「最後に強みを発揮できたかな」。190センチの長身で胸を張った。リーグは6戦負けなし(3勝3分け)で5月を終えた。

 前半4分、MF角昂志郎(22)を起点にFW佐藤凌我(26)がつないだボールを倍井が決めて先制。しかし同35分、元磐田のFWファビアンゴンザレスに同点弾を決められると、3分後には雷のため40分間の中断となった。リーグ2位の難敵にシュート数では14対9と圧倒し、何度も決定機をつくっただけに、ジョン・ハッチンソン監督(45)は「勝ちを逃した試合だった」と振り返った。

 今季5得点目を決めた倍井も「誰も納得はしていない。10本ぐらいはチャンスがあった。

『勝利して貢献できた』と言いたかった」と満足はしていない。リーグの次戦はルヴァン杯2試合、天皇杯1試合をはさみ15日にホーム・愛媛戦が控える。川崎は「貴重な勝ち点1をつなげたい」と前を向いた。(甲斐 毅彦)

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